逆流性食道炎だと思ったら
非びらん性胃食道逆流症であった話

20代のころ、脂っこい物が大好きで、よく胃がもたれていました。
その都度、市販の胃薬を飲んでは良くなったと思いこみ
また、脂っこい物を食べていた記憶があります。
胃をいたわるという意味では
かなり無理をさせていたんだと、今では思うのです。
そんな生活を繰り返しながら30代になり、転機が訪れました。
胃薬を飲んでも、良くならなくなってきたのです。
夜中に気持ちが悪くて、目が覚めるのです。
上体を起こした状態で少し時間が経つと楽になるので
また寝れるのですが、それはその場しのぎにしか過ぎませんでした。
次第に胸やけで何回も目覚めるようになってきました。
その時の胃は限界まで疲れ切っていたんだと思います。
コーヒーを飲めば、1時間後に気持ちが悪くなり
炭酸飲料を飲んだら、すぐに気持ちが悪くなるという状態でした。
これは逆流性食道炎なのかもしれないと、病院へ行きました。
内視鏡(胃カメラ)検査をした結果
胃や食道に、炎症や潰瘍はありませんでした。
医師には「君の場合は胃の入り口が緩くて、胃酸が出過ぎだね。」
と言われました。後で調べてみたら
食道に炎症や潰瘍が無いのに、強い胸やけ等の症状がある場合
非びらん性胃食道逆流症というのだそうです。
この仕組みは、まだ解明されてなくて
食道が胃酸の刺激に過敏になっているのではないか
または胃酸が食道に逆流しても、その酸の濃度が低いから
炎症が起きないのではないかと言われています。
医師から胃酸を抑える薬、タケプロンを処方されました。
タケプロンは胸やけの症状に効果があり
胃の調子も大分良くなりました。
症状は楽にはなったものの、胃の不快な感じは取れず
こうなったら、とことん治そうと胃について調べました。
胃に悪い要因といえば、ストレス、暴飲暴食、寝る前に食べる等です。
ストレスは自分では、どうにもできなくても
食生活の改善は、どうにかできるだろうと
頑張った結果、胃の調子は良くなっていきました。
特に、寝る3時間前には何も食べない事と
脂っこい物を控えるのが効いた気がします。
そして、胃の調子が悪いからと
薬を飲んで無理することをやめました。
調子が悪い時は、胃に負担がかからないように
食生活に気を付けています。
自然に胃の調子を整えることにより
薬に頼らない体になりました。
もう3年ぐらい、薬を飲んでいないです。
(この記事は2016年9月に書きました。)
今、内視鏡(胃カメラ)検査をしたら
胃の入り口は、きっと引き締まっている…はずです。

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