過呼吸を筆者が初めて体験したのは
今から約20年前、中学3年の夏休み中のことでした。
(この記事は2016年7月に書きました。)
夜中にふと、遠い先のことに不安を抱いていた時
呼吸が苦しくなったのを覚えています。
次の日、病院へ行き、レントゲンや心電図、血液検査をしたものの
異常はみられず、医師に原因が分からないと言われ
漠然たる不安に包まれていました。
そんな過呼吸体験をした夏休み明け、体育の時間がありました。
思い切って運動をした時に何とも無かったので
それが自信となり、日常生活は普通に送れました。
それでも、深刻な悩みや強い不安を抱えていると
呼吸が乱れて息苦しくなることはありました。
ある夜、家で激しい過呼吸になりました。
その時、床に大の字になり、ある覚悟をしました。
(こんなに苦しいのなら、もういい、やってみろ)と本気で思いました。
そう思った瞬間にスーっと症状が楽になる経験をしました。
それから、過呼吸に対する恐怖は無くなりました。
ある日、過呼吸の症状が出て、手が痺れたので
これで病院に行けば、何か分かるだろうと診察を受けました。
股関節辺りの動脈部位から採血され、医師に「過換気症候群ですね」と
そんな深刻なことでは無いと言われた記憶があります。
この時、自分は過換気症候群なんだと知りました。
自分の経験では疲れ切っている時や、急激なストレスを受けた時に
交感神経が異常に高ぶり、呼吸が強く乱れている感じがします。
パニック障害に、よく似ていますね。
それからは、呼吸が乱れて息苦しくなっても、ハァハァしてれば
そのうち、落ち着くさと冷静でいられるようになりました。
ただ、体調があまり良くない日にランニングをして
いつも以上に呼吸をしてしまい、手、足、側頭部、喉まわりの順に
痺れてしまいました。手に関しては初めてテタニー
※を経験しました。
※
過呼吸によって、血液中のカルシウムイオンが減少して手足に痙攣が起こります。
自分の場合は手の指が曲げられず、攣(つ)って痛かったです。
その後、徐々に治まっていきました。
いくら冷静でいられても、これには参りました。
ここまで痺れると、その日は食欲も無くて、ぐったりとしてました。
次の日には回復して、腕はマッサージをしました。
過呼吸時の呼吸のコントロールも大事なんだなと身に染みました。
ゆっくりと、息を吸っている時間より、吐いている時間を長くするのですが
過呼吸時は苦しいので、難しいですよね。
段階として、まず過呼吸の仕組みを充分に理解します。
呼吸が乱れて苦しくなっても、その状態を受け入れることにより
冷静でいられるようになります。
落ち着くことで、呼吸のコントロールもしやすくなります。
3秒くらい息を止めることもできます。
そうしたら、調子があまり良くない時の運動後に
激しい過呼吸になることも無くなりました。
今でも、深刻な悩みや強い不安がある時
体が疲れ切っている時に呼吸が乱れることがあります。
その時は、呼吸のコントロールをして上手に付き合っています。
こういう体質なんだと受け入れて、元気に過ごしています。