今まで体験した中で、一番痛かったのは何?と聞かれたら
真っ先に思い浮かぶのは尿路結石です。
最初は訳が分からず、あの強烈な痛みに襲われたときは
このまま死んでしまうのではないかと思った程です。
結石を抱えてる間、尿路結石を経験した人達の
ブログ等を見て、大変励みになり不安も和らぎましたので
自分も経験したことを書こうと思います。
(この記事は2016年6月に書きました。)
今から約6年前、夏(9月)のとある夜のこと。
仕事も終わり、家でくつろいでいた時
左下腹部に鈍い痛みが走りました。
最初は普通に痛い程度で耐えられるものでした。
何かにあたったのかなと思い、横になっていたら
痛みの程度が、じっとはしていられない程の
とてつもないモノへと変わって行きました。
これはマズイなと思い、近くの病院に電話をして
救急外来で診てもらう事になりました。
歩いて行ける距離でしたので、自力で行こうとしたのですが
家から出て50m程で、痛すぎて歩けなくなりました。
身内の助けを借りて、何とか病院に到着。
静まり返った待合室で5分ほど待ちました。
その後、処置室で横になり、手術着の格好をした
若い男性の医師が現れました。痛み止めの点滴を受けながら
問診をされ、医師「ここ痛みますか?」と背中をトントンされた時に
ピーンピーンと響く痛みがありました。
自分「あっ!すごく痛いです。響くような感じの」と伝えたら
医師「尿検査とレントゲンを撮りましょう」と言われ
なぜ尿検査?と思いましたが、その検査後
医師「尿路結石ですね。レントゲンに石が写ってますし
尿にも潜血反応がありましたので
水をいっぱい飲めば大丈夫ですよ」と告げて
さっそうと去って行きました。
後で知ったのですが、手術の合間に診てもらったそうです。
今思えば、背中の痛みを一切訴えていないのに
素早く尿路結石を疑った、あの医師は凄いです。
何で尿路結石で、下腹部が痛むのかと言いますと
腎臓とお腹の感覚は
その感覚を伝える入り口が同じところにあるため
普段は脳が感じることのない腎臓の痛みを、感じたことのある
お腹の痛みとして間違えて感じてしまうのだそうです。
点滴が効いたのか、痛みが和らいだので歩いて帰りました。
その後、尿管の通りが一時的に改善され、痛みが治まりました。
後日、泌尿器科を受診し、痛み止めとウロカルンを処方されました。
結石が尿管を塞がなければ、全くの無症状でした。
塞がれる度に痛みに悶えながら
過ごすこと1カ月、泌尿器科を受診。
医師「尿に潜血反応も無いですし、レントゲンに石も写ってないので
出たのかもしれないですね」(ホントですか!?)
ある明け方に、寒気がして目を覚ましました。
トイレに行って小便をしたら、真っ赤なトマトジュースが…
これ…絶対に出てないよね(-_-;)
尿管の中を結石が移動するにつれて、症状が変わってきました。
強い便意が、頻繁に襲って来るのです。
仕事中も容赦なく、トイレに行っても便が出ない
なのに強い便意がひっきりなしに…とても辛かったです。
便意を感じるのは、便によって直腸が刺激された時なので
普段は感じることのない尿管への刺激が
感覚の入り口が同じ位置にある直腸の刺激だと
脳が勘違いをしたんだと思います。
いよいよ結石が膀胱の近くに移動した時
また症状が変わりました。
小便の終わり際に痛むのです。…先っちょが
刃物で切り刻まれるような痛みで、これも地獄でした。
10月の終わり頃、自宅のトイレにて
小便の最中にニュルッと変な感じがしたので
ふと便器の中を覗くと、結石が転がっていました。
やっと苦しみから解放される。うれしさと安堵に包まれました。
あれ以来、詰まる程の結石にはなっていません。
日頃から水分をよく取るように(特に夏場は)心掛けています。
たまに左下腹部がキリキリ痛む時があり
その時は、水をたくさん飲んで
腰を横から軽く叩いてマッサージをしています。
奮闘中の方、頑張ってください。